「いつ破滅するのか見ていてハラハラ」バリー・シール アメリカをはめた男 yupppiiiさんの映画レビュー(感想・評価)
いつ破滅するのか見ていてハラハラ
大手航空会社にパイロットとして勤務していた主人公バリー・シール。
まだ若く将来有望だった彼に、CIAが近づき秘密任務にスカウト。
米ソ対立している時代。
敵地上空を飛行機で飛び、敵の写真を撮ってくる任務から始まる。
彼は見事仕事をこなすが、命からがらの仕事をするわりにお給料はあまり良くない。
そんな時、近隣国でアメリカの援軍をしてくれる地域に飛行機で銃器を送り届ける任務を任される。
その降り立った地で出会ってしまったのがコカイン商人。
最初はビクビクしながら…初っ端から捕まってしまうし…でも段々と調子に乗ってきて大金を荒稼ぎするようになる…
そこからもう「この人はいつ破滅するのだろう?!?!」とドキドキしながら見続けた。
破滅の発端は、バリー・シールの奥さんのろくでなし弟が勝手にお金を盗み使うところから始まり…
目をつけられ、追われた義理の弟をバリー・シールは逃がそうとするが…コカイン商人の遣いらに仕組まれ、乗った車が爆発し死んでしまう…
最終的にはFBIやら麻薬取締局やらアメリカのあらゆる機関から追われることになったバリー・シール。
一度はCIAに救われ、コカイン取引の現場の写真を撮ってくる任務につき無事成功するが…
その現場の写真にしっかり写っているバリー・シール。
コカイン商人は大激怒。
手に負えないと判断したCIAは手のひら返し。
「CIA?お前はCIAなんかじゃない」「誰?何のこと?」とバリー・シールなんて居なかったかのように見捨てる。
バリー・シールは命からがら、モーテルを毎日変えて逃げ続けるが…結局は義理の弟とコカイン商人の遣いの者に射殺される。
アメリカをはめたのか?アメリカにはめられたのか?
彼がいなかったら、彼がやっていなければ、こんなにコカイン取引が今現在行われていなかったのだろうか…??
凄い人だな。