モーガン プロトタイプ L-9のレビュー・感想・評価
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90分お手軽サクッとSFスリラー
なかなか衝撃的なラストを迎える映画でした。
まさかこんな結末になろうとは…
完全なる生命体として生み出され大切に育てられていく「モーガン」。
驚異的な学習能力と発達力で成長していくが、ある日ついに“過ち”を起こしてしまう。
カメラワークや音楽の効果もあってスリリング感が漂いながらゆっくりとストーリーは進みますが、一気に始まる終盤の急展開が凄い。
ある程度予想された結末に向かっていくのかと思いきや、まさかの出来事に意表を突かれてしまいました。
戦闘モードへのギアチェンジがすごい
リドリー・スコットがずっと追い求めている創造主と被造物(creature)との関係を描いた物語であることは、映画の紹介にすでに書かれている。僕もこのテーマに興味があって、最近のプロメテウス、エイリアン: コヴェナント、ブレードランナー2049も全部大好き。ルーク・スコットはパパに監督のポジションをおねだりしたのかな。
人間は創造主としては、まだ未熟だから被造物(creature)が人間を神として崇めることを促すすべを知らない。人工生命体であるモーガンに対しては、我が子のように接してしまっている。でも、しょうがないよね。アニャ・テイラーのくりっとしたかわいい目をみたら、目尻が下がってしまうよ。
モーガンはあの可愛さがあるから暴力性がより際立って面白い。慈しみの眼差しから唐突に戦闘モードへギアチェンジするから、もうびっくり。暴力の後は、あの・テイラーのあどけない顔にもどるから、周りは騙されちゃうよ。
ラストは、ちょっと物足りかなと思っていたら、一捻りあってよかった。
それはそうと中国語の会話の伏線はどうなったんだろう。
アンドロイドは夢を見るのか?
M・ナイト・シャマランの『スプリット』での好演が記憶にあたらしいアニヤ・テイラー=ジョイ。
彼女が演じるアンドロイドのモーガンには感情がないはずだが・・・。
研究者たちがモーガンに自分の気持ちを投影させ、自分に都合のいい少女を発明してしまう。
見ているこちらもアニヤの存在感と美しさに魅了されてしまうが、
結局、モーガンには感情はあっても共感能力はないことがわかる。
監督のルーク・スコットは父親であるリドリー・スコットの『ブレードランナー』のリメイクを完璧に成し遂げた。
89点。
リアルな恐怖
人工生命体の脅威を描いた作品だが,その人工生命体が並外れた戦闘力を持っているわけではなく,ある意味人間に近い存在として描かれているので,妙なリアリティと怖さが感じられる。
ラストは衝撃的だが,なぜか観ている途中で「もしかしたらそうかも」と感じてしまった。
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