劇場公開日 2017年6月24日

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「親子関係のもどかしさを味わう良作」ありがとう、トニ・エルドマン 凪さんの映画レビュー(感想・評価)

4.0親子関係のもどかしさを味わう良作

2017年12月31日
PCから投稿
鑑賞方法:映画館

父親の(あるいは娘の)、奇行ともいえる振る舞い。
その後に訪れる沈黙の時間。

沈黙の下に流れる様々な感情や微妙な距離感を、たっぷり味わうことができます。

話の流れとしては小津の『東京物語』
味わいとしてはベルイマンの『沈黙』を思わせるところがあります。

コメディ要素は映画を駆動するためやネタ的に利用され、散漫な印象ですが、ここを真面目にやってしまうと、観ていてしんどくなってしまうでしょう。

監督なりの想いを感じることができ、観賞後の余韻に浸ることができます。

凪