「親子関係のもどかしさを味わう良作」ありがとう、トニ・エルドマン 凪さんの映画レビュー(感想・評価)
親子関係のもどかしさを味わう良作
父親の(あるいは娘の)、奇行ともいえる振る舞い。
その後に訪れる沈黙の時間。
沈黙の下に流れる様々な感情や微妙な距離感を、たっぷり味わうことができます。
話の流れとしては小津の『東京物語』
味わいとしてはベルイマンの『沈黙』を思わせるところがあります。
コメディ要素は映画を駆動するためやネタ的に利用され、散漫な印象ですが、ここを真面目にやってしまうと、観ていてしんどくなってしまうでしょう。
監督なりの想いを感じることができ、観賞後の余韻に浸ることができます。
コメントする