「ドローンが小道具」沈黙の激戦 Cape Godさんの映画レビュー(感想・評価)

3.0ドローンが小道具

2019年9月1日
PCから投稿
鑑賞方法:TV地上波

総合60点 ( ストーリー:60点|キャスト:65点|演出:65点|ビジュアル:70点|音楽:65点 )

 セガールが歳とって動きが悪いので、若手俳優がその代わりに登場して活劇で派手に動くのが最近のお約束になってきた。敵の弾丸が当たらないけどこちらは敵を倒すのは以前からのお約束。

 今回はメキシコ、トルコと大陸を挟んで2つの組織が登場し、さらに本国アメリカがいる。そんな複雑な状況が絡んで設定は面白そうだが、それを活かすだけの水準の質が脚本にない。そうじゃなくてもアメリカ車の少ないトルコで麻薬組織の首領リベラの派手な黄色の古いカマロですぐ後ろから追尾すれば、あまりに目立って尾行にならない。わざわざそんなことをするのは、尾行しているのを見せるのが目的だとすぐに気が付くだろう。またドローンにカメラを搭載して部屋の外から撮影しなくても、その部屋にいれば簡単に隠しカメラくらい設置出来る。それらの行動に対していちいち麻薬組織を単純に疑う中東のテロリストが馬鹿すぎる。
 そんな感じで何かと脚本が甘い。一応裏の筋書きみたいなものもあるのだが、やはりセガール映画に脚本は期待してはいけない。活劇は普通、あとは作品中でドローンが活躍するのが特徴といったところ。そういえば作品の撮影もドローンを使った上空からの場面も多い。それをそのまま作品に登場させてみたのだろうか。

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Cape God