「“僕だけが全ての手紙を読んだ”」ヒトラーへの285枚の葉書 yuyuさんの映画レビュー(感想・評価)
“僕だけが全ての手紙を読んだ”
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ただ夫婦に焦点を当てるだけでなく、エッシャリヒ警部の置かれた状況や心情が丁寧に描写されていて、印象深い作品になっていた。
教養のあるエリートであろう警部が、親衛隊という上には逆らえず、容疑者を自殺として処理し、最後は妻をも逮捕せざるを得なくなる。その苦悩が痛いほど伝わってきた。
285枚の葉書のほとんどがすぐに警察に届けられていたことが時代を物語っている。
届けられなかった18枚の葉書がなんらかの形で誰かの心に届いていたことをただただ願う。
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