劇場公開日 2017年7月8日

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「葉書は銃に勝てるのか」ヒトラーへの285枚の葉書 fukui42さんの映画レビュー(感想・評価)

葉書は銃に勝てるのか

2018年7月7日
PCから投稿
鑑賞方法:CS/BS/ケーブル

静かにそれでいて重々しいストーリー展開。だからこそ「ナチス政権への抵抗」が、じんわり胸に来ます。

「息子は相当に殺された。あなたの息子もいずれ」なんて葉書がもし自分の前に落ちていたら。それも1枚だけ。短い文章だからこそ、考えさせられる。そこの言論の自由なんてないのだから。

筆跡がわからないように丁寧に飾り文字で書き、ハガキも少しずつ購入。手袋もして。これは執念でしょう。

体制批判のカードは早い段階で当局に見つかります。だけど誰が描いたのかがなかなかわからないっていうのが、みている方は「みつけられっこないよ。ふーんだ」って、夫婦を応援したくなります。

「一粒の砂で機械は止まらない。しかしたくさん入れれば止まる」。みんなで抵抗すれば、ナチス政権を倒せるかもしれない。

作品中に、ヒトラーは写真でしか出てこないのも。身近な話のように感じました。

ゆき@おうちの中の人