「SINGに似てる」グレイテスト・ショーマン るるびっちさんの映画レビュー(感想・評価)
SINGに似てる
アンチ・トランプの流れの中、まさに異端者の権利を音楽にのせて謳った作品。
夢しか持たない男が、髭女や巨人・小人など異端故に権利と自由が持てない人々を集めて興行をする。
異端ということは他にないオリジナルということであり、その物珍しさで興行は成功する。
主人公はフリークスではないが、夢と情熱の化身という意味では彼自身も異端者である。実際、成り上がり者としてセレブの間で異端視されている。
そんな彼が判断を間違うのは、見世物ではなく本物を観客に見せることで自分も一流の仲間入りしようと画策することだ。
一流のシンガーを使って興行をして、苦しい時の自分を助けてくれた仲間を見捨ててしまう。成功を掴むには他にないオリジナルが大事なのに、それを忘れて平凡なプロデューサーに堕ちてしまう。
天罰が下るように全てを失う悲劇が・・・
コメントする