「楽しいだけじゃなかった、なかなか深い!」グレイテスト・ショーマン jaikoさんの映画レビュー(感想・評価)
楽しいだけじゃなかった、なかなか深い!
まず、GWとはいえ、未だに劇場が、満員だったのに驚いた。それも若い人がほとんどで口コミなんですかね。
個人的にLA.LA.LANDのように、ミュージカルの王道っぽいのだろうなと、思って観に行ったけど、そういう部分では裏切られた。
もちろん、ダンスや歌は楽しく素晴らしかったけど。
朝ドラの「わろてんか」、芸人じゃないけど、ちょっと近いなと思い、それより極端な思いつきから始まり
ああ、こういうことかみたいに観ていたけれど、
いろいろあって、たどり着いて。最後はとっても感動しました。
福沢諭吉さんの、天は人の上に人を造らず、人の下に人を造らず、
という格言があるけど、日本人はそれがまたわりと浸透していたから、結構すごいなと思う今日この頃。
日本は島国だから、
大陸で常に脅かされる不安があったら、違ってたのか、とか思いますが
でも、そうした大なり小なり、また伝統や格式や、
貧富やらの様々な差別、そこから生まれる排除によって傷つく人たちがいて。みんな脅かされるという恐怖のもとに他を傷つける。
家族に対してふつう恐怖は感じない。だから家族って言葉は重要と思う。
社会的なメッセージ盛り沢山で、なかなか深かった。
そこが思ってるのと違ってた。
もちろんミュージカル映画としても楽しめるけど。
表現だけに限らず、行動を起こすことで、
ひとが人の心に光を当て、
その人の生まれ持った純粋な光を呼び起こす。
そして、また、呼び起こされた人たちがまた、光を放って、
世界は少しずつ明るくなっていけるといいのかな。
なんて思わされました。
元気が出る映画でした。