「夢想的」グレイテスト・ショーマン Rewind Thatさんの映画レビュー(感想・評価)
夢想的
貧しい少年のサクセスストーリーではなく、おじさんの人間的な成長が主題。
サーカスシーンやフリークの場面はとても良かったです。
音楽が無個性。
ストーリーが安っぽすぎる。
あまりに楽天的で夢想的。
文句はいくらでも言えますが、結局問題なのは主人公だと思います。
おじさんがお金を稼いでピンチになって復活する。これに問題はないのですが、描き方は問題だと思います。
まず、分かりづらい。この人の人間的な成長が主題だと、相当時間がたたないと気づきませんでした。
そして、センスがない。成功して調子に乗るのは分かるのですが、その表現がすごく不快です。
そしてどうしてもこの人を好ましく思えません。
まず、この人は疑い用がなく差別主義者です。
上流階級を小馬鹿にしつつ、仲間入りしたくてしょうがない、その器の小ささ。
サーカスのメンバーを称賛しつつ、自分が主役のパーティーには呼ばない。
サーカスのメンバーを「目立つから」と立ち見席に案内する。
パーティーの席での義父への発言。
様々な点でイヤな人間ですが、それが特段責められるわけでもなく、修正されるわけでもなく普通に踊ってハッピーエンドを迎えます。
それが1番違和感を感じるところです。
映像や音楽も、芸術性や革新性のカケラもなく、「これやっときゃ喜ぶだろ」といった意識をありありと感じました。
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