「偉大なるショーマン!」グレイテスト・ショーマン foxheadsさんの映画レビュー(感想・評価)
偉大なるショーマン!
実在した伝説の興行師、P.T.バーナムが仕掛けた「偉大なるショー」の映画化作品。豪華なセットやド派手なパフォーマンス、見事な歌唱と構成力で、全く飽きることなく鑑賞できました。やはりヒュー・ジャックマンの魅力が炸裂!躍動感のある演技と踊り、迫力のある歌唱など、見事に才能を発揮していました。個性的なキャラクター達のパフォーマンスも素晴らしかった。ヒューと最後に交代したザックは比較されてるようで可哀そうでしたが、しっかりと好感の持てる演技でした。個人的にはミュージカルって苦手で、「ララランド」も好きじゃなかったんですが、今作は素晴らしかったです。
アメリカの批評家たちは、今作に好意的な意見が少ないみたいですね。P.T.バーナムの史実と違うとか、人物描写が薄いとか...そんな否定的な意見を吹き飛ばす様な観客動員と興業収入、そしてサウンドトラックのヒットが、観客の素直な感動を感じさせて、痛快でした。批評といい、アカデミー賞にも楽曲しかノミネートされていない事実といい、ちょっと違和感がありますね。実際、授賞式では歌のパフォーマンス(これだってオールキャストでやらせてあげてもいいと思うのだが)があって、賞獲りか!?と思わせておいて逃すし。何らかの悪意を感じてしまう...。
宣伝文句の「ララランド」のスタッフが...っていうのは無用。個人的には、こちらの方が断然楽しめました。ただ、「ララランド」の音楽制作チームが手掛けたオリジナル音楽は非常に良かったですね。時代背景を踏まえたオールド・タイマーなものではなく、現代的な曲やアレンジが見事な抑揚を生み出していました。それってある意味、定石破りなのかも知れないが、非常に良かった。サントラ、すぐに聴きたくなったもの。
今年度最高に楽しめるエンターテイメント作品です。