劇場公開日 2018年2月16日

「体の奥からマグマを湧き立たせてくれる作品」グレイテスト・ショーマン サブレさんの映画レビュー(感想・評価)

5.0体の奥からマグマを湧き立たせてくれる作品

2018年3月5日
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鑑賞方法:映画館

楽しい

興奮

楽しい!楽しい!楽しい!これは映画館の大画面で、大音響で観るべき作品である。しかしその一方で映画館では脚でリズムをとるのが精々。なんともどかしいことか!とても悔しく思えるほどにこの映画は観る者の心を躍らせてくれる。
映画が始まって早々に弾けるダンスとパフォーマンスの数々。彩り豊かな映像の中で活き活きと歌いながら動き回るヒューに引き付けられずにはいられない。冒頭のたった数分で、席を立って踊りだしたくなるほどこの映画に当てられてしまったのだ。

その後も次々と魅力的な歌とパフォーマンスが繰り広げられる。どれもこれも魅力的でたまらない。画の美しさ、名優たちの歌唱力の素晴らしさ、そして時にダイナミックで時に静かなダンスパフォーマンス。観れてよかった、これが観たかった。
あらすじも褒めの一言である。ロードショーを確立した実在の人物、P. M. Barnumの人生を「ベースにして」人生の賛歌へと昇華した、エネルギーにあふれる…というか観ている人間へまでエネルギーが届くものとなっている。
もちろん挫折もある。当然だ。しかしそこからもう一度夢を見て立ち上がる。絶望からの立ち上がりであるがゆえに伝わる喜びの密度が高い。喜びの感情を抱えたまま最後まで突っ走ってくれる。本当に楽しく、美しい作品だった。

サブレ