「まるで本物のショーを見ているかのよう」グレイテスト・ショーマン かあこさんの映画レビュー(感想・評価)
まるで本物のショーを見ているかのよう
ララランドの制作スタッフと同じ作品ということで、ミュージカル作品が好きな私はすぐさま見に行きました。
冒頭から早速ミュージカルが始まるという部分はララランドと同じで圧巻されました。最初にミュージカルを導入してそこから物語が始まる、という構成は個人的に物凄く好きです。
劇中のセリフでもありましたが、様々な人種や性別を平等に同じように演者として扱い、ショーを繰り広げる様子はとても感動しました。それぞれが違う役目を果たし、"サーカス"という一つの作品を作り上げる過程や結果は思わず見ている側も涙腺が緩みました。ヒュージャックマン演じるバーテムが無駄な動きがなく本当にかっこよかった!
結果に囚われ、どんどん上を求めてしまうあまり、初心を忘れ周りが見えなくなってしまう、というのは演者のみならず誰にでもあると思います。そんな時、一度立ち止まって周りの存在を改めて確認し、初心にかえることはいかに大切か、この作品で改めて実感することができました。
ララランドは夢に向かって頑張る恋人が焦点でしたが、今回は打って変わり、様々な人種と元々酷い扱いを受けてきた一人の男性とその家族でした。サーカスの演者達と主人公は昔良くない扱いを受けてきた同士だからこそ分かり合える部分があったと思います。今作品は登場人物一人一人がいるからこそ成り立つ作品でした。まるで登場人物全員で作り上げた本物のショーを見ているかのようで視覚聴覚で魅せられました。本当にお勧めの作品です。
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