「素晴らしいショーは人を幸せにする」グレイテスト・ショーマン とえさんの映画レビュー(感想・評価)
素晴らしいショーは人を幸せにする
アメリカに実在した興行師P・T・バーナムがショーマンとして成功するまでを描く
「人と違う特別な個性をエンターテイメントにしよう」
と考えたバーナムは、様々な個性を持つ人々を募ってショーを行うと、たちまち多くの人たちが押し寄せるようになる
これは多様性の素晴らしさを描き、人を楽しませ、人の気持ちを幸せにするエンターテイメント作品だった
この中で描かれる歌とダンスのショーは本当に素晴らしくて、どれも感動して泣きながら見ていた
そのショーの部分だけでも、これは観る価値がある映画だと思う
ただ、私としては、バーナムが様々なコンプレックスを抱える人たちを受け入れてショーを作り上げている一方で
バーナム自身は、上流階級に対するコンプレックスを払拭できないまま終了した感じがして、なんとなく心にモヤモヤが残った
「義父を見返したい」という気持ちで始めた一世一代のショーが
いつしか、歌姫のコンサートに気持ちが向いてしまったのは
義父を始めとする上流階級の人たちに気に入られたかったから
でも、それが失敗してしまった後、バーナムの上流階級へのコンプレックスはどう変化したのか
やはり、上流と下流の間にある
「偏見」という見えない壁は厚くて乗り越えられなかったのか
彼の中で、そこはどう折り合いをつけたのかを、私は知りたかった
でも、そのモヤモヤを充分払拭する歌とダンスの素晴らしさだった
ヒュー・ジャックマンはもちろん、ザック・エフロンもゼンデイヤも素晴らしかった
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