「No.1ミュージカル映画!!」グレイテスト・ショーマン はるさんの映画レビュー(感想・評価)
No.1ミュージカル映画!!
評価:★★★★★ 100点
予告編を観た時点で、傑作であることは間違いないと思っていたが、全編を鑑賞後、私は立ち上がって拍手を贈りたくなるほどの神の領域の作品であった。
この時代に、この年齢で、そして映画館でこの作品に出会えたことを心から感謝したい。
この作品を通して感じたこと
①魅了される音楽の力
まず冒頭の「The Greatest Show」が流れ出す瞬間から、心を鷲掴みにされ、監督、そして主演ヒュー・ジャックマンの映画という名のショーに引き込まれる。
この作品全ての流れる音楽がとても魅力的だ。それもそのはず『ラ・ラ・ランド』でアカデミー賞歌曲賞を受賞したコンビが曲を担当しているのだ。
個人的にお気に入りは、子どもから大人へと成長する「A Million Dreams」、酒場でヒューとザックコンビで歌う「The Other Side」、涙腺が崩壊した「Never Enough」、そして「This is Me」である。
②役者達の圧倒的な演技力
ヒュー・ジャックマンの偉大さを改めて感じる作品である。彼の芯のある歌声のかっこ良さに鳥肌が立ち続けていた。
もちろん演技力もヒューがレベッカ・ファーガソンの本物のショーに魅力され、上流階級・批評家に認められた瞬間の顔が本当に忘れられない。
そしてヒューを支える妻役のミシェル・ウィリアムズは女性の美しさを見事に体現化し、家族を愛し、包み込んでいて、彼女の一つ一つ言葉が凄く心に刻まれた。
たくさんの役者さん達が素晴らしくて、ここまで一人一人をベタ褒め出来る映画って正直ほかにない。
③物語の構成
物語は王道的なストーリーで、時間も105分と短く、テンポも良い。びっくりした点はショーの練習シーンを一切映していないこと。それは鑑賞者達にこの映画というショーを楽しんでもらう為ではないかと感じて、監督がより好きになった。努力している姿を見せないからこそ、カッコよく、そして美しいのだ。
キャラクターの心情も凄く上手く描けていて、主役のヒューと仕事パートナーザックの人生対比の描き方は見事。ヒューは底辺からの成り上がりだからこそ、上流階級が提示する本物のショーに惹かれ、そして溺れ、ザックは上流階級育ちだが、底辺の偽物といわれるが個性的で笑顔になるショーに惹かれていく。ラストの冒頭との繋がり、そして入れ替わりの歌唱は私の涙腺を崩壊させた。
この映画は1から話すと1時間以上話せてしまうので、
総評とし、改めて音楽の力の偉大さに気付く、私の中のNo.1ミュージカル映画である。
本国アメリカでは評論家から酷評されているようだが、それこそがこの作品の真骨頂。この映画はぜひ大きなスクリーンで観て欲しい、私はあと4回は観るであろう。
2018年映画はまだ1本しか観ていないが、すでにトップは決まった。オススメです。