ぼくと魔法の言葉たちのレビュー・感想・評価
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本人達の言葉に耳を傾けよう
「私達(自閉症の人)は、誰もが望んでいることを望んでいる。他人と接することが苦手だと思われているが、ミスリードによって壁の中に閉じこもってしまうのだ。」主人公が、フランスでの講演の中で語りかける言葉である。 今、現に自閉症の人と接している人にとって、救いの言葉になるか厳しい言葉になるかはわからないが、噛みしめたい言葉である。
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支援に関わる人はぜひ見てほしい
自閉症(自閉スペクトラム症)というのは、大雑把に言うと対人関係・コミュニケーションスキルに難しさがあったり、特定の“モノ”へのこだわりが強くなってしまう障害だとわたしは理解しています。 この映画の主人公を取り巻く家族を中心とする周囲の人々がじつに優しい。 ドキュメンタリーとして描くために必要な回想シーンをあたたかなタッチのアニメーションで描いている部分もよくできているとわたしは感じました。 支援のこと、自閉症当事者の恋愛や性のこと、教育のこと、障害者を持つ親が〈親なきあと〉をどうイメージするのかということ、自閉症(障害者)を取り巻く社会のことなどを考えるきっかけになりそうな映画です。 アメリカの映画ですが、状況は日本もほぼ同じだ、と支援に携わるわたしは思いました。
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