「面白かったけど……」オーシャンズ8 といぼさんの映画レビュー(感想・評価)
面白かったけど……
シリーズ1作目「オーシャンズ11」と2作目の「オーシャンズ12」は鑑賞済みです。
私が勝手に考えるオーシャンズシリーズの魅力として、「スマートでカッコいいキャラクター」「軽妙な会話劇」「観客の虚を衝くような作戦と伏線回収の妙」などが挙げられると思います。
上記の「俺の求めるオーシャンズの魅力」がこの作品にはしっかりと織り込まれており、私個人としては普通に満足できて楽しめる作品だったと思います。
しかしながら、不満点が少なからずあるような作品だったように感じます。特に脚本の面で。
要らないシーンが多すぎます。取って付けたようなピンチが連発し、特に苦労も無く解決するという描写が作中に何度も登場します。
具体例を挙げるならネックレスの鍵の件。「特殊な鍵が無いと開けられない」というピンチが訪れ、これまでの計画が崩れそうになる場面。そんな一大事でも「ハッカーの妹に頼んだら鍵作ってもらえた」というお粗末な解決。
あと、3Dプリンターでネックレスを複製するために実物のネックレスをスキャンするシーン。「地下だから電波が通らない」とか「スキャンが完了するまでネックレスを凝視し続ける」とか、取ってつけたようなピンチのオンパレードです。観ている私は全く盛り上がれません。せっかくスマートな女性が活躍する映画なのに脚本が全然スマートじゃないのが気になりました。
多少の問題点はありますが、役者陣の演技などは本当に素晴らしかったので、オススメの映画です。
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