「致命的な欠陥」オーシャンズ8 takfさんの映画レビュー(感想・評価)
致命的な欠陥
オーシャンズ11は悪党の金庫を破るというカタルシスと危険度の高さがあった。
今回は冒頭の万引きシーン(スタイリッシュでテンポの良いシーンで面白さピークではあった)に象徴されるように、単なる窃盗、迷惑行為でしかなく感情移入できない。大金持ちになられても不快。せっかくのメットガラもゴージャスに見えない、寄りで展示品を次々映すという意味の無い演出が続き、規模感と熱気が伝わってこない。同様に女優陣の魅力も引き出せているとは言い難い。ケイト・ブランシェットは品の良い人が頑張って不良を演じている感がありミスマッチ。
肝心のシナリオも駆け引きに乏しくとってつけたようなピンチが起こっても数秒後にはあっさり解決。ドキドキもハラハラもしない。
素材は良く期待していただけに残念。
万引きキャラ設定がすべてを台無しにしたので次回作があっても観ることはないだろう。
アン・ハサウェイがかわいいことだけが癒し。
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