劇場公開日 2018年9月7日

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「B級映画になり損なったが、まだ見れる方の凡作サメ映画」MEG ザ・モンスター 7753さんの映画レビュー(感想・評価)

3.0B級映画になり損なったが、まだ見れる方の凡作サメ映画

2019年2月17日
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他の方のレビューを見ている限り、中国が関わったことで台無しだというようなレビューが目立つが、一番の問題はそこではないと私は思う。

問題なのは作品の軸が古代の巨大鮫であるメガロドンと人間の戦いという中々にインパクトがあるものにも関わらず、内容がごくごくありふれたパニック物で、尚且つそこに雑な恋愛や家族愛、コメディ要素などを入れて大衆向けにしようとしてしまった事だろう。

別にそれらが入ったら作品がつまらなくなるというわけではない。
ただし、今作に限ってはそういった大衆を意識し過ぎた作りのせいでせっかくのジェイソン・ステイサムと巨大生物の戦いという映画好きならかなりワクワクするような展開が台無しになってしまっている。

せっかく潤沢な予算があるのだからもっとメガロドンの恐怖を遠慮なく思い切り映像にして、それを無敵のジェイソン・ステイサムと戦わせて欲しかった。

と、ここまで批判的なレビューではあるが、作品自体が見れたものではないという訳ではなく、メガロドンの映像は中々に迫力があり、ラストのメガロドンVSジェイソン・ステイサムは個人的にかなり好きだった。
まぁだからこそ惜しい作品だと思うのだが。

サメ映画という魔境の中で面白い作品と出会うことは本当に難しく、正直なところ大衆向けのサメパニック映画という点ではジョーズの時点ですでに完成してしまっているように思える。(個人的にはディープブルーが好き)
恐怖を求めるなら昨今だとロストバケーションが頭一つ抜けている。(深海47mは次点)
頭空っぽにして楽しむならシャークネードシリーズがオススメだ。

そして今作はそんな数あるサメ映画の中でも当たりの部類ではあり、観賞して後悔するほどではないので安心してDVDを借りていいだろう。

7753