「不合理で矛盾だらけで複雑なこの世の真実」怪物はささやく rakoponさんの映画レビュー(感想・評価)
不合理で矛盾だらけで複雑なこの世の真実
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インポッシブル、ジュラシックワールド 炎の王国に続き3度目のバヨナ作品。
母と息子は同じ怪物に出会っていた。
想像力を持っていたから出会えたのか。
なぜあの親子が怪物を見ることができたのか。
怪物の話は矛盾する。
そして怪物自身、恐ろしいものに見えたかと思えば、物語のラストシーンの優しい瞳も印象的で、恐怖と優しさという相反するものを感じさせる。
完全な善や悪はいない。
だいたいのものは中間だ。
恋人を殺して国を平和に統治した王子
王座に魅了され王子に結婚を迫ったが人殺しはしていない魔女
とっつきにくい性格の調合士
信念のない聖職者
いじめっ子だが、最後に暴力をやめたクラスメイト
いじめられっ子だが、クラスメイトを病院送りにしたコナー
何を考えたかではなく、どう行動したか
怪物は何のメタファーなのか
不合理で矛盾だらけで複雑なこの世の真実そのものなのか
瞳に映っているものを描くことで、目に生命が宿る、と母は言った。
母親を亡くして窓の外を見るコナーの目には生命が宿っていた。
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