「ココロがキレイに洗われる」世界でいちばん美しい村 秋太郎さんの映画レビュー(感想・評価)
ココロがキレイに洗われる
2年前、2015年4月25日に発災したネパール大地震。
当初は報道カメラマンとして現地に入り、東日本大震災の時の光景がオーバラップした惨状を見て、すぐさま支援のための活動を始めた石川梵さん。
そして、現地を離れる時にラプラック村の人びとに伝えた約束。
その約束を果たすために作られたのがこの映画です。
だからこそ、カメラを通して観る監督の眼差しは、優しく慈愛に満ち満ちています。
震源地近くにあって、とてつもない逆境と過酷な自然の中にあっても、強く前向きに生きるラプラック村の人びと...。
いったい何故、
こんなにキレイで透き通った鮮やかな笑顔になれるのだろう...。
初めてこの映像を観たとき、
そう思いました。
自然と人とをつなぐもの。
家族やご先祖様や、友達を思う温かいココロ。
深く透きとおった祈り。
生きるチカラの輝き。
日々のくらしに追われる中で、忘れてきてしまったもの、失ってきてしまったもの、ほんとうに大切なものを、思い出させてくれる。気づかせてくれる。
見終わった時、すっかりと、ココロがキレイに洗われていることに気づきました。
ラプラック村の人びとに、またすぐに会いにいきたくなり、何度も何度も、観に行っています。
PS.
エンドロールに流れる*はなおと*の歌う歌で、すっかり浄化されました
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