「病んだ心を癒す映画」世界でいちばん美しい村 Kanaさんの映画レビュー(感想・評価)
病んだ心を癒す映画
素晴らしい作品でした。
全ての日本人が観るべき、
と思うほど。
2015年ネパール大地震。
約9000名の犠牲者。
壊滅的な被害を被ったラプラック村。
気づいたら、故郷、陸前高田と重ねて観ている自分がいた。
そこに住む人々は、
ただただ優しく、
家族を大切にし、
お互いを支え合い暮らしていた。
大切な人を失った悲しみは確かにあれど、
癒されない悲しみを共に背負い合い、
前進しようと力を絞り出す。
大人も子供のような純粋な瞳と心を持っていて、
大自然の前に謙り共存していた。
先祖を大切にし、神に祈り、
非常にたくましく勇敢に生きていた。
人間って、本来こういう生き方だったんじゃないか、、、
今の日本人に欠けてるもの、
失くしてしまった感覚、
昔はあったのに、
どこかに落としてきてしまった大切な心。
戦後70年が過ぎ、日本は敗戦から見事に復活。生活は豊かになり、得たものは多い。
反面、何か大切なモノを忘れてはしないかと感じていた。
この映画のおかげで、その端切れを見つけられたような気がします。
石川梵監督に感謝。
素晴らしいエンディングを歌う
*はなおと*にも感謝。
エンディング「んだなはん」は、名曲。
岩手の方言で、
「そうだよね」という意味だそう。
素朴で優しい美しい声と音が、ラプラック村の人々と見事に重なる。
もともとは東日本大震災があって作られた日本語の曲だそうな。
日本語バージョンもかなりオススメ。お気に入りとなりました。
コメントする