エル ELLEのレビュー・感想・評価
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日本人には理解出来ないが、フランス人てこんな感じなんだろうな〜、と...
日本人には理解出来ないが、フランス人てこんな感じなんだろうな〜、と思える作品。 生涯現役で、パーティーとか挨拶のキスとか絵になります。 サスペンスフルなこういう雰囲気の映画好きです。
ひとことで言えない
映画を観た甲斐があった。 サスペンスの復讐もの、推理もの、 程度に思って見ていましたが、 良い意味で期待を裏切られました。 ユペールの魅力がすごい。 人間を善と悪で、割り切れないもの、 複雑で矛盾した存在であると、 様々な登場人物が、 魅力的に、丁寧に、描かれていると感じました。
そろそろ面白くなるぞ
共感できる登場人物はいないし、ストーリーもスリリングでもなく、謎解きも大したことない。 にもかかわらず、眠くならず最後まで集中してみられた。 これから面白くなるぞ、そろそろ面白くなるぞ、いやいやこれから一捻りか、なんかあるはず、と引っ張られてみているうちに終わった。そんな映画でした。 こんなの初めて〜
やっぱりコメディだった
日本人だからか、最初は全くコメディには感じられず。 このおばあちゃん、全く綺麗なんて感じなかった。なんかプロポーションのバランスもおかしい。え?それこそがコメディなのか?こんなおばあちゃんがそんなモテるわけもなく、ゲーム会社を経営出来るわけもなく、全てが有るわけもない設定なのがコメディなのか。絶対そうだ。心の中で「ない!ない!」って突っ込む映画で、そもそもオランダ人がフランス映画として制作している時点でコメディだよな。 ただ飽きずに見ることができる作品だった。バーホーベンは好きだし、こういう穴だらけの映画こそが彼の持ち味なのを思い出した。
社会的地位も成功も手に入れた賢い女は無敵
面白かったなぁ。この映画。 気に入らない男たちをこの世から葬り去る女性ミシェルの物語 自らの手で殺すのではなく、結果的に男たちがこの世から消え去っただけ 彼女の生き方は、倫理、道徳、正論などのあらゆる常識を超えたところにあって 常に自分に正直に生きることで、道を切り開いてきた 欲望も願望も仕事も、彼女の気のおもむくままに、嘘のない生き方 そういうと、まるで悪女のようだけど、そうではなく 彼女は自立して、社会的な地位も確立された女性であって、だからこそ、恐ろしい 彼女を困らせた男たちは、目の前から姿を消し 女たちは、新しい人生をスタートさせる そんな女たちのたくましさに、私は思わず微笑んでしまった 女を怒らせたら怖いんだよ
日本人には理解できません
全く面白くなくって、とっても退屈でした。この手の映画に高い評価を与えてる人ってとても理解できない。 これがフランスの人たちかい。アメリカ人の行動は割と理解できるのだけどこういう人たちの行動ってさっぱりわかりません。 公開劇場が小さな劇場なのだからやはり一般受けしない映画だと思います。 劇場の中にあった解説文を読んで、えええ!あれって彼女の復讐だったの。って感じでした。 フランス映画じゃなくてアメリカで制作してたらもっと面白い展開になってたと思うのですが。
ユペールにしか出来ない〜
確かにこの役、イザベル・ユペールしか出来ないよね〜〜 もともと役に挑む姿勢がいつもチャレンジングな女優さん。 平静を装いながら、変態チックな出来事の全て飲み込むこの役は アメリカ的倫理観の女優さんには難しいかも〜。 演技の上手い下手ではなく、イザベル・ユペールが 育って来た欧州文化の「懐の深さの差」だと思う。 女性を力ずくでレイプする様なバカな相手を 最後は飲み込んでしまう! 単純な復讐よりもさらに強烈なこの一撃! そして社会に対する彼女の凜とした生き方! 被害者だから落ち込んでなきゃいけないのか? 加害者の娘だから隠れて生きなきゃいけないのか? 「世間様」という言葉がある様に とかく世間体を気にする今の日本では 彼女の生き方は眩しすぎるかもしれない。 でも、自分の生き方は自分で決めて何が悪いのだ!! 自分のお金と足で立っているのなら怯む理由などどこにもないはず。 ポール・バーホーベンの映画も実は「ロボコップ」しか観ていないが その中の所々に漂う、女性への優しさを信じて観に行った。 その監督がラストに用意した気持ち良さったら!! ああ、監督を信じて良かった!と思わせてくれた。 大人の女性同士で、ビールでも飲みながら観てほしい。 そして改めて「男ってほんとにバカやろ〜〜」と あざ笑ってください(笑)
エル ELLE
2017年83本目の劇場鑑賞。 ある日突然、 正体不明の覆面男にレイプされたヒロインが、 自らの手で犯人探しをする予測不能の復讐譚を通して、 モラルや常識で捉えることのできない複雑なヒロイン像が浮かび上がってくるさまをスリリングに描き出す。 女性が苦しむ声だけが聞こえる変態的なオープニングから始まります。 てっきり暴行犯を見つけ出して復讐する話なのかと思いきや、 ミシェルのやりすぎ行動がブラックコメディ風に随所に見せられる本作。 ストーリーが二転三転するラストまで先が読めない展開は良かった。 息子のヴァンサンとジョジーの間に赤ちゃんが生まれたシーンで、 何故か赤ちゃんの肌の色が違うのが一番面白かった。 赤ちゃんを見て何も疑わないアホなヴァンサンも最高。 レイプ物の映画でありながら、 ミシェルという強烈な個性を主人公にすることで、 従来のものとは全く違った作品に仕上がってました。 79歳で本作を監督するヴァーホーヴェンは素敵です。
セックスとか云々より
セックスとか性癖とか人間関係とかなんだかんだありますが、ともかく息子が阿保なのが一番面白かったです。阿保揃いだけど、息子が特に阿保。 人間って嫌らしい、厭らしい、イヤらしい生き物ですね。生きなくちゃいけないんだからしょうがない。
狂人たちの集まり
ポール・ヴァンホーベン監督作品を久々に鑑賞。 相変わらずの、エログロ描写に拍手。こうでなくっちゃ。 狂人と思われる映画の登場人物ですが、実社会でも同様。 ここ、東京、いや町内会をみたら変な人間がウヨウヨしております。 そんな中で生活している自分も変な人間なんだろうな。 とにかく楽しめた作品でした。
この映画がフランスで国内アカデミー賞を取っているとしたら、仏文化と...
この映画がフランスで国内アカデミー賞を取っているとしたら、仏文化と日本文化との間にはとんでもない隔絶が有る事の証明である。一言で言うとさっぱり解らない。
狂気とエロティシズム
冒頭のレイプシーンから一気に引き込まれていく。自由奔放な恋愛観が実にフランス人らしく、この相関図は複雑怪奇で興味深い。レイプ犯を弄ぶ心理には狂気を感じるが、これはもはやブラックジョークを通り越したブラックコメディ作品と言える。 イザベル ユペールはどのシーンも美しく 艶やかだ。ゆったりとした流れにやや中だるみを感じるが、終盤は緊張感のある展開に最後まで目が離せない。 バンホーペンの女性像は、強く、魅惑的、それに対して男性はいつもクソ野郎。今回は特に男のクソさ加減に謝罪の念が込み上げて来るのである。 レイプを警察沙汰に出来ない、ある種の闇を感じざるを得ない。
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