エル ELLEのレビュー・感想・評価
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ひとことで言えない
そろそろ面白くなるぞ
やっぱりコメディだった
社会的地位も成功も手に入れた賢い女は無敵
面白かったなぁ。この映画。
気に入らない男たちをこの世から葬り去る女性ミシェルの物語
自らの手で殺すのではなく、結果的に男たちがこの世から消え去っただけ
彼女の生き方は、倫理、道徳、正論などのあらゆる常識を超えたところにあって
常に自分に正直に生きることで、道を切り開いてきた
欲望も願望も仕事も、彼女の気のおもむくままに、嘘のない生き方
そういうと、まるで悪女のようだけど、そうではなく
彼女は自立して、社会的な地位も確立された女性であって、だからこそ、恐ろしい
彼女を困らせた男たちは、目の前から姿を消し
女たちは、新しい人生をスタートさせる
そんな女たちのたくましさに、私は思わず微笑んでしまった
女を怒らせたら怖いんだよ
日本人には理解できません
ユペールにしか出来ない〜
確かにこの役、イザベル・ユペールしか出来ないよね〜〜
もともと役に挑む姿勢がいつもチャレンジングな女優さん。
平静を装いながら、変態チックな出来事の全て飲み込むこの役は
アメリカ的倫理観の女優さんには難しいかも〜。
演技の上手い下手ではなく、イザベル・ユペールが
育って来た欧州文化の「懐の深さの差」だと思う。
女性を力ずくでレイプする様なバカな相手を
最後は飲み込んでしまう!
単純な復讐よりもさらに強烈なこの一撃!
そして社会に対する彼女の凜とした生き方!
被害者だから落ち込んでなきゃいけないのか?
加害者の娘だから隠れて生きなきゃいけないのか?
「世間様」という言葉がある様に
とかく世間体を気にする今の日本では
彼女の生き方は眩しすぎるかもしれない。
でも、自分の生き方は自分で決めて何が悪いのだ!!
自分のお金と足で立っているのなら怯む理由などどこにもないはず。
ポール・バーホーベンの映画も実は「ロボコップ」しか観ていないが
その中の所々に漂う、女性への優しさを信じて観に行った。
その監督がラストに用意した気持ち良さったら!!
ああ、監督を信じて良かった!と思わせてくれた。
大人の女性同士で、ビールでも飲みながら観てほしい。
そして改めて「男ってほんとにバカやろ〜〜」と
あざ笑ってください(笑)
エル ELLE
2017年83本目の劇場鑑賞。
ある日突然、
正体不明の覆面男にレイプされたヒロインが、
自らの手で犯人探しをする予測不能の復讐譚を通して、
モラルや常識で捉えることのできない複雑なヒロイン像が浮かび上がってくるさまをスリリングに描き出す。
女性が苦しむ声だけが聞こえる変態的なオープニングから始まります。
てっきり暴行犯を見つけ出して復讐する話なのかと思いきや、
ミシェルのやりすぎ行動がブラックコメディ風に随所に見せられる本作。
ストーリーが二転三転するラストまで先が読めない展開は良かった。
息子のヴァンサンとジョジーの間に赤ちゃんが生まれたシーンで、
何故か赤ちゃんの肌の色が違うのが一番面白かった。
赤ちゃんを見て何も疑わないアホなヴァンサンも最高。
レイプ物の映画でありながら、
ミシェルという強烈な個性を主人公にすることで、
従来のものとは全く違った作品に仕上がってました。
79歳で本作を監督するヴァーホーヴェンは素敵です。
セックスとか云々より
狂人たちの集まり
狂気とエロティシズム
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