「人間として生きて行くには。」マンチェスター・バイ・ザ・シー kenさんの映画レビュー(感想・評価)
人間として生きて行くには。
ボストン郊外で便利屋として生計を立てている主人公が、兄の死をきっかけに故郷のマンチェスター・バイ・ザ・シーへと戻り、16歳の甥の面倒を見ながら過去の悲劇と向き合っていく―。
ケイシーが、過去マンチェスターで起こった悲劇が少しずつ描かれていくのだけど、とても見て居られぬほど涙する。
彼は最後にルーカスに「マンチェスターは乗り越えられない、辛すぎる」の言葉がこの映画の全てであり、またケイシーの繊細な演技はパーフェクト。
16歳のルーカスも父が亡くなってから、唯一言い合える肉親のケイシーに我儘いったり、罵り合ったり、不安定になり甘えたりする場面も凄く脚本が計算されており、彼もまた繊細な演技がパーフェクト💯でただただ凄いとしか言えない映画。
脚本、監督キャスト全てがパーフェクトな映画。内容は暗いが絶対見て欲しい。
ケイシーとルーカスの今後の未来の話をして行く箇所が、未来に少し光が見える様でホッとする。
いい映画に出会えて感謝、今回3回目の鑑賞。
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