「かなり気合いを入れて見ないと」マンチェスター・バイ・ザ・シー okaoka0820さんの映画レビュー(感想・評価)
かなり気合いを入れて見ないと
かなり気合いを入れて見ないと、最後まで見きれない映画かも。
なぜこの男は、だらしなく野蛮でやさぐれているのか、理解に苦しむ序盤。兄の死もどこか上の空のよう。
その原因は、中盤の回想で明かされるわけで、悲しみと絶望を経て、さらなる悲劇には、溢れるはずの感情も残されていない、といったところか。
甥っ子は自分中心に世界を見る年頃、父の死もめまぐるしい日常の中で流れている。これが現実的な気もする。
全体的に重いし、長々とだるかったりもするわけだが、この映画の主張は強力に響いた。「たえられない」そう言ってしまう、という。乗り越えることができない、という。
コメントする