「みんな仲良く!」ワイルド・スピード ICE BREAK kossyさんの映画レビュー(感想・評価)
みんな仲良く!
昨日の敵は今日の友。考えてみれば1作目から通してドミニクのファミリーの中に組み込まれていくようなシリーズ作品。人柄がいいためか、家族や仲間を大事にする性格だからか、今回は前作での強敵デッカード(ジェイソン・ステイサム)や前々作での強敵オーウェンが仲間になっていく。まるでドラクエ5の魔物を仲間にしていく主人公みたいだ!次回作ではシャーリーズ・セロンが仲間になるのか?
冒頭ではキューバにて久しぶりに車を賭けたストリートレース。ハバナ一速い車と一番遅いポンコツ車の対決。どんなポンコツでもニトロを使えば楽勝!エンジンからは火を噴いていたけど、凄まじい威力でした。
そんなドミニクが謎の女と出会ったことから仲間から抜け、ベルリンでの攻防で強奪した電磁パルス砲(EMP)を持ち逃げする。シャーリーズ・セロン演ずる謎の女の命令に従い、テロ活動の手助けをしてしまうのだった。こうなったら決死の覚悟でドミニク奪還を図る仲間たち。刑務所に収監されていたデッカードを脱獄させるためにホブス(ドウェイン・ジョンソン)が潜入。彼は謎の女サイファーの部下だったこともあり、かなり憎んでいたから利用しやすいという計画だった。しかし、“神の目”をも奪われ、サイファーがどこにいるのかもわからない状況に陥る。
ロック様とステイサムがいるんだからかなり強力なメンバー。しかし、ハイテク攻撃は凄まじい。ニューヨークの街ではゾンビ・タイムなる攻撃により、無人自動車が反乱を起こし、ロシアの国防大臣から核ミサイルの発射コードを盗み出してしまうのだった・・・。この集団無人自動車のモブシーンがすごく恐ろしく、きちんと足並み揃えて走る映像には驚かされる。一人じゃ操作できないだろうというツッコミもあるだろうけど・・・。
アイスランドの氷上カーチェイスがまた興奮。設定ではロシアの軍港で反政府軍が乗っ取っていた形だが、スタッドレスタイヤを履いてないローマンが笑わせてくれる。ドミニクが操られていた理由も、レティより大切な人間が人質になっていることはわかるものの、シリーズ通して観てないとわからないかもしれません。要は、レティが死んだと思われていた時期にドミニクが警官のエレナと恋仲になっていたこと。このエルザ・バタキーという女優はクリス・ヘムズワースの嫁さんなんですね。
息子の名前はブライアン!ある意味、当然のようなネーミングですが、実生活でもヴィン・ディーゼルは娘の名前にポール・ウォーカーから名前をもらってポーリーンと付けたとか。ファミリーの輪は広がり続けるんですね。