「さすが見る者の期待を裏切らないワイ・スピシリーズ、今回もド派手にやってくれました」ワイルド・スピード ICE BREAK スペランカーさんの映画レビュー(感想・評価)
さすが見る者の期待を裏切らないワイ・スピシリーズ、今回もド派手にやってくれました
シリーズも8作目となれば、もうさすがにネタ切れ状態になってもおかしくないはずなのに、まだまだ持ってましたねぇ、今回も基本物凄く面白かったです。
ポール・ウォーカー亡き後、正直今後どう展開していくのかなと、気持ち的なところも含めてかなり不安な部分もあったのですが、その不安を一掃するかのようなド派手な展開に、興奮しまくりでホントお腹一杯になりました。
ありえないアクションに関してはもはやこのシリーズは突っ込むだけ野暮ってものですが、それにしてもありえないと言うか常識では考えられないことをよくもまあぶっ込んでくるものです、前作の空を飛ぶも度肝を抜かれましたが、今回もまた・・・でも潜水艦相手でもこのメンバーならやれそうな気がしてしまうのが本当に不思議なところです、クライマックスの氷上アクションは特に最高でした、と言うか全編クライマックスって感じで若干胸焼け気味なところも・・・。
また今回はアクションだけでなく、話的な部分でもなかなか新鮮味がありましたね。
ファミリーの中心ドムが裏切るのは予告編で散々見せられてきたので分かってはいましたが、その理由だったり、そこから派生する意外性たっぷりなストーリー展開は、さすが見る者を飽きさせない「ワイ・スピ」シリーズだなと唸らされる構成で、本当にニヤリとさせられっ放しでした。
特に前作で最大のライバルだったデッカード・ショウをこう使いますかぁ、ある意味「ワイ・スピ」らしいとも言えますが、しかし刑務所内でのホブスとのいがみ合いは最高でしたね、そしてこの2人の関係性がたまらなく良かった、今回は主役3人構成って感じでしたが、映画界を代表するハゲマッチョ3人の競演、最高だったなぁ。
それにしてもデッカードを演じたジェイソン・ステイサムは、おいし過ぎる役回り、ジェイソン萌えした方もかなり多かったのではないでしょうか、あんな表情普段はなかなか見れませんもんね。
その彼に関連する大物女優の登場にもちょっとビックリ、そうか、デッカードにはこんな弱点があったのかと、かなりツボな演出でしたよ。
大物と言えば今回悪役サイファーを演じたシャーリーズ・セロンの冷徹さも、本当にお見事でした、悪役がこうだと感情移入度も高くなって話が盛り上がります、ドSセロンが嵌り過ぎ!
勿論、ファミリーの面々もいつも通り楽しませてくれました、お笑い担当ローマンのボケっぷりも相変わらず地味に面白かったです。
ホブスもこうなるともはや人間ではないぐらい、最強過ぎて笑えてきます、日本海近郊に対北朝鮮対策で赴任してもらいたいレベルでしたよね。
まあ何にしても、冒頭のシリーズの原点的カーレースから終盤のクライマックスバトルまで、とにかく見応えたっぷりで大満足、前作の切なさに比べて今回は過去に退場していった者や今回退場した者への気持ち的な部分で、若干前作よりは落ちますが、基本的には今回も面白かったぁ、次も待ち遠しいですね。