「怪物の弱点」ワイルド・スピード ICE BREAK ノブさんの映画レビュー(感想・評価)
怪物の弱点
今回も期待に違わぬアクションの連続。それよりも楽しかったのが各個人同士のやりとりかな。
まずなんといっても、ベテラン大女優ヘレン・ミレン演じる母ちゃんと、無敵怪物ステイサム息子とのやりとり。
蘇生させられた息子が「母ちゃん、そこ痛かったよ~」と言うと、母「なにいってんの!赤ちゃんみたいに」と一喝。
母が「あんた、弟も連れて行きなさい」といえば、息子「え~、ヤダよ、あんなドジなヤツ、じゃまなだけだよ」、母、息子の頬をひっぱたき「あなたのかわいい弟でしょ!ふたりともママの大事な子たちなのよ!」とオイオイ泣き出す始末(←ウソ泣き)。みかねて「わかったよ、もう!」と息子。母、けろっとして顔をあげてニッコリ。
とまあ、セリフはかなり意訳したものの、前作でドムたちをほぼひとりで追い詰めたモンスターデッカードも、さすがにお母ちゃんには逆らえないという、なんとも微笑ましいほっこりするシーンでした。アカデミー賞女優ヘレンさんのベタ過ぎるウソ泣き演技も必見。またこの親子コントを見に行きたいもんだ。
あとデッカードとホブスの漫才も秀逸。「てめえはケンカに道具使いやがって」「オレはおめえみたいに女に助けられたりしねえよ!」とほぼ悪ガキレベルの罵りあい。最高に笑えました。
あと、まばたきをしない冷酷イカレ女、サイファーと「ショウファミリー」との因縁も気になるところ。最後にデッカードが彼女と対峙した時に「オレの母ちゃんにしたことも許さない」みたいなこと言ってたから、あのゴッド母ちゃんにいったい何をしでかしたのか、この女は!、と気になってしまう。
とにかく彼らの存在には今後の新たな可能性を感じずにはいられません。
実際、サイファーを追うホブス&デッカードのスピンオフ企画が進行中だそうで、是非とも見たいもんです。
「ワイスピ」ほどのド派手なアクションにしなくても、この4人のやりとり、ドラマだけで十分面白くなるでしょう!
その際は是非とも運転が大好きだというヘレン・ミレンにカーアクションさせてあげて!