「欠点を帳消しにするジェイソン・ステイサムの活躍が嬉しい痛快な8作目」ワイルド・スピード ICE BREAK よねさんの映画レビュー(感想・評価)
欠点を帳消しにするジェイソン・ステイサムの活躍が嬉しい痛快な8作目
邦題だと判らないですがもうこれでシリーズ8作目。家電窃盗団が車を乗り回す地味な低予算アクションだった1作目から週刊少年ジャンプ方式でスケールアップを繰り返し、ついに誰よりもファミリーを大事にしてきた主人公ドムが突然仲間を裏切るという話になりました。
結論としては期待通りの出来。今回から監督がF・ゲイリー・グレイにバトンタッチしたせいか、中盤の暗い展開で中弛みしましたがラストの展開はいい感じに盛り上がっていました。ただ残念なのは本作、圧倒的にクルマ愛に欠けていること。いいクルマは沢山出てくるのですが、どれもただの小道具から一歩も脱しないのは寂しい限り。その代わりに前作の宿敵だったジェイソン・ステイサムがやけに大活躍する点は嬉しいサプライズで好印象。本作の売りは雪原でのクライマックスですが冒頭のキューバロケもなかなか。5作目が全編に漲らせていたラテンフレイバーと肩を並べる素晴らしい音楽と映像が楽しいです。あと、今回から参戦したスコット・イーストウッド、見た目の華は全くないですがお父さんの面影が始終チラついていました。
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