「アトラクションを楽しむ感覚で」グレートウォール AuVisさんの映画レビュー(感想・評価)
アトラクションを楽しむ感覚で
中国の大連万達グループに買収されたレジェンダリーピクチャーズが製作。潤沢なチャイナマネーのおかげで、壮大なセットに人海戦術、VFXもふんだんに使われ、なんとも贅沢な画面。日本でアクション映画を作っている関係者は溜息をついただろう。
格調高い歴史劇も作ってきたチャン・イーモウ監督だが、今回は史実性もテーマも気にせず、童心に帰って楽しむのが一番。それぞれ得意の武器や戦法が異なる五つの部隊が五色の甲冑をまとい、戦隊ヒーローものの拡張版のよう。長城の下へバンジージャンプして剣で怪物をぶっ刺す女兵団に至っては、馬鹿馬鹿しくも格好良くてもはや笑うしかない。
司令官役のジン・ティエンは、同じくレジェンダリー製作の「キングコング 髑髏島の巨神」では整形っぽい人工的な顔立ちが気になったが、本作ではそうでもなかった。撮影時期はどちらも2015年なので、メイクの違いなのか、それともこちらが見慣れたのか。
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