「響け、この歌声」覆面系ノイズ 近大さんの映画レビュー(感想・評価)
響け、この歌声
同名少女コミックの実写映画化。
高校生×バンド×恋の、ドストレートな青春ストーリー。
瑞々しいタッチで、アホ設定の少女コミック実写なんかよりかは遥かにマシだったが、全体的には可もなく不可もなく、音楽絡みの話でありながらちとタルかったかな…。
幼い頃の初恋の相手モモとの再会を願って歌うニノ。
転校した高校で、ボーカルが抜けたばかりの巷で人気の覆面バンド“イノハリ”に加入。
ギターのユズは幼い頃浜辺で出会ったニノをずっと想い続けていた。
ある日、ニノはオーディションでモモらしき人物を見かけ…。
あらすじを要約するとこんな感じ。
お察しの通り、全員が片想い。
ニノはモモの事が好き。
ユズはニノの事が好き。
イノハリの前ボーカルのミオはユズの事が好き。
モモはニノの自分への変わらぬ想いを知ると同時に、ユズが曲に込めたニノへの想いに気付き…。
そんなトライアングル関係がほとんどメイン。
二人の男性の間で心揺れるニノ。
再会を夢見た初恋の相手か、今傍に居て、自分を想ってくれる相手か。
オチも何となく予想出来た。
この声を届けたい。
この想いを伝えたい。
だから歌う。
ピュアな姿や想いは時に切なく、時に爽やかだが、何か目新しさに欠け、ちょっと平凡であった。
歌唱シーンは胸がすく。
演者が劇中バンド“イノハリ”としてリリースした楽曲も魅力的。
でもやっぱり一番魅せるのは、中条あやみ。
相変わらずのスタイルの良さ、スラリと伸びた手足、長い黒髪…その圧倒的な“美”ジュアル。本当にこの娘はこの世の人間なんでしょうか!?
加えて本作では、半年間ボイス・トレーニングを積み、歌声も披露。心揺さぶる歌声に魅了される。
さらに、アップが多く、彼女のキャワイイ顔をたっぷり堪能出来る。
堪らんぜ。ますます好きになっちまう。
ご贔屓お気に入りの女優がもう一人。真野恵里菜。
元アイドルだけあって、さすがと言うより、余裕の歌声。
出番はそんなに多くないが、他の作品でも脇に徹して好助演してる点に好感。
こちらもまた好きになっちゃう。
良くも悪くもキラキラの青春ストーリー、
エモーショナルな楽曲、
好みの女優たち。
それらを堪能出来ただけでも。