パシフィック・ウォーのレビュー・感想・評価
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まるで『タイタニック』と『ジョーズ』
大日本帝国艦隊と潜水艦イ58。潜水艦から発射された魚雷によってインディアナポリスは轟沈するのだが、その前に人間魚雷回天の特攻シーンもあった。マクベイ艦長(ケイジ)は殊の外この回天を畏れ、狙われたら最期だと思っていた。
最初に魚雷が当たってから立て続けに魚雷が命中し、乗員1100人以上乗った巡洋艦は海に沈む。このインディアナポリスは極秘裏に日本に落とされることになる原爆を運び終わったばかりだった。エノラゲイの姿も見える。テニアン島へ単なる重要なモノを運ぶとだけ知らされていた艦長だったが、帰りはかなり楽観していた様子。しかも駆逐艦が追従すべきところ、単独での帰還だったのだ。
史実、証言によってかなりリアルに描かれた作品。しかし、原爆を積んでいたことを考えると、日本人としては重苦しい展開だ。まぁ、原爆が落とされなくとも日本は負けていたのだから、敢えて強調することはなかろうとは思うのだが、マクベイ艦長の最後の言葉「戦争には勝ったが、戦争がなくなることが真の勝利だ」がようやく反戦の意味を為してくる。
日本側にはユタカ・タケノウチ(竹野内豊とまったく違う人)も出演している。マクベイが軍事法廷にて、撃沈されたことの責任を取られるものの、日本の橋本中佐の証言によって退避命令に関しては無罪となったが、ジグザグ操行しなかった罪に問われてしまう。そして自害。橋本によって2000年には名誉回復されたとするテロップも流れるが、やっぱり艦長が生き残ってはいけないのだろうな・・・300数人が生き残ったらしい。
『パール・ハーバー』なんかと同じく、恋愛部分は全く要らないと思う・・・残念。
ラストに違和感
映像のチープさはさておきそれ以上に脚本なのか、監督なのか日本の描き方が雑過ぎる(少なくとも日本人は使ってくれてるけど)気になったのが日本潜水艦の艦長が思いっきり結婚指輪をはめてる事。捨て身の軍人があの時代に指輪なんてするはずない。終戦後、インディアナポリス号を撃沈した日本軍潜水艦の艦長が証言台に呼ばれ、その後お互いの艦長が後悔の念を告白し称えあう。感動的だが、リアリティに欠ける。自殺に追い込まれた軍艦艦長の名誉回復の運動をされたのは終戦後50年以上たった後。それがこんな終戦直後に命を掛けて戦った相手と直ぐに称えあうなんて余りにリアリティがない。
駄作
戦争映画としてもサメのパニック映画としても中途半端。
サメのシーンもリアルなCGで作り物感なかったが演出が悪くイマイチ怖くない。
あれだけ怖そうなシチュエーションなのに…
一匹しか出てこないロストバケーションの方が数倍怖かった。
それとせっかくのニコラス・ケイジが、こんなに影の薄い作品を初めて見た。
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