「お前は犬だ!犬になれ!そして勝ち犬になるのだ!」帝一の國 野川新栄さんの映画レビュー(感想・評価)
お前は犬だ!犬になれ!そして勝ち犬になるのだ!
映画館では2017年7月3日地元のイオンシネマで鑑賞
それ以来2度目の鑑賞
原作未読だが原作者古屋兎丸氏の作品『自殺サークル』はとても面白かったので近日中に読む予定
画力があって自分好みのイラストだ
独特の世界観
女の存在感が薄い男子校の話
汚いカネの流れはあるが終盤は清々しい
菅田将暉演じる赤羽帝一は日本一の超エリート高・海帝高校の一年生
東大の推薦入学そして総理大臣の近道となる生徒会長を目指す
そのためには前生徒会長の推薦が重要になってくる
生徒会長選挙に向けて間宮祥太朗演じる氷室ローランド先輩を応援していたが双方の父が犬猿の仲ということで対立候補の千葉雄大演じる森園億人先輩に寝返ることに
主役の菅田将暉をはじめ志尊淳竹内涼真野村周平間宮祥太朗千葉雄大といった主役級のイケメンが勢揃い
永野芽郁をヒロインに誰が彼氏役を演じても一本の立派なラブコメが作れそうな豪華な顔ぶれ
帝一を強くライバル視する東郷菊馬役の野村周平のへなちょこぶりがコミカルで面白い
氷室ローランドは間宮祥太朗の当たり役といってもいいくらいでむしろ原作以上の魅力を感じる
志尊淳が可愛い
見所
海帝祭での褌姿のおしり
ワイヤーの一本が切れてしまい校旗を必死に支える帝一
帝一の父を演じる吉田鋼太郎のよく響く声
永野芽郁演じる白鳥美美子と赤羽帝一との糸電話のやりとり
白鳥とのデートに着ていた帝一の派手なスーツとネクタイ
イケメンのなかになぜか岡山天音が混じっている
とても気になるところだが強引にねじ込まれたのはそれだけ役者として高く評価されているんだろう
特に笑える言動はほとんどない
熱く必死に生きている若い男たちの青春
だがそれにもかかわらず面白いコメディー映画
これも政治を扱った名作
韓国やハリウッドにこんな映画はなかろう
日本映画万歳
ラストの帝一の台詞が好き
エンドロールの初めははなぜか永野芽郁がギターを持って踊っている
可憐だ
その後は平凡なエンドロールなのが残念