「序盤の瞬発的な笑いは今年一」帝一の國 パセリさんの映画レビュー(感想・評価)
序盤の瞬発的な笑いは今年一
原作未読のため、漫画の実写化映画としの評価は分かりませんが非常に面白かったです。特に前半の赤羽親子の採点、帝一切腹シーン、菊馬ディスのシーンは秀逸でした。後、この映画はオープニングの高揚感やエンディング等音楽が良かったです。和太鼓のシーンは圧巻でした。
森園さんに票が集まり始めるマイムマイム事変はもう一つ前要素がないとしっくりこない気がします。森園さんの計算高さが見えるシーンもあまりなかったのが残念。自発的に何か動かしたところがあまりなかった。
千葉くんも雰囲気ハマっていたのですが、彼の振り切れた能力発揮のシーンが欲しかったですね。周りが振り切れ過ぎなだけに笑。
皆さんめちゃめちゃハマってたと思います。野村周平は世間からの嫌われ感が一周回ってきて丁度よくなり、その魅力が映画の中でプラスに振れてます。若手イケメン枠でここまで嫌われてる人なかなかいない笑。竹内涼真は爽やかさが存分に発揮され、見事に好感度の高い役をそのまま好演。間宮くんの悪役からのヘタレも最高。ラストの悲壮感漂う姿が可愛すぎる。志尊くんのニャンニャンキャラも可愛い。吉田鋼太郎さんのコミカル表現も秀逸。今回の菅田君はかなりのくずっぷりでしたが、振り切った演技がお見事。顔芸も素晴らしい笑。
美美子の役柄が若干中途半端かな。永野芽郁ちゃんの朗らかな雰囲気がそのまま出てて回し蹴りのイメージと結び付かなかったのか。子役の子が結構Sっ気出してただけにそこからギャップを感じたのか。なんせ多少の違和感。後、帝一が美美子のことをそこまで好きな感じのシーンもなかったので、彼女に言われて心を入れ替えて投票に向かうシーンに若干軽さが。
個人的には光明と美美子の競り合いが見たかった。
後半、コメディ的には若干トーンダウンな気もしますが、最後の展開までしっかり世界観を保ってたように思います。6人の生かし方が素晴らし過ぎて最高なのでまた見たいと思います。