「大筋は良い…が、」帝一の國 イッスィさんの映画レビュー(感想・評価)
大筋は良い…が、
もともと著者のファンだったが、ライチ光クラブが舞台、映画と古屋兎丸氏が世間的に認知され始めた中で一昨年から今年までメディアで見ないことがない、古屋ワールドにピッタリであろう菅田くんに何故出演のオファーがなかったのか甚だ疑問だったので満を辞しての鑑賞。
その割には原作者のお気に入りなのか、脇を固めるキャラクターの数名はライチから続投の出演。
満を辞してと書いておきながらかなり不安だったのも事実で、男だらけの男子校とくればありがちなイケメンパラダイス化して興ざめしてしまうのでは思っていたが、正直それほど期待しなかったのが功をそうしたのか普通に楽しめて安心した。
思っていたとおり菅田くんの帝一はイメージに近く猪突猛進型の真面目バカっぷりには笑わせてもらった。
原作ファンがゆえに言いたいことは山ほどあるが(後半の畳みっぷりは残念だし世界観が現代的すぎる)基本的に原作と実写版は別物と捉えられる性分なので映画として成立していたし、原作未読でも楽しめるというのは重要な要素だと思う。
やはり古屋作品を完全に実写で再現するのは難しいんだなと実感。
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