劇場公開日 2017年4月29日

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「意外と笑いは少ないが面白い」帝一の國 SHさんの映画レビュー(感想・評価)

4.0意外と笑いは少ないが面白い

2017年4月25日
Androidアプリから投稿
鑑賞方法:試写会

楽しい

萌える

過剰演出の破天荒の内容だと想像していたが、意外と政治的な要素を強く感じたし、笑い以外で楽しめた。
現実離れした設定とはいえ、全くの絵空事とも思えないところもあり、うまく話に乗っかっていくことができたという印象。
おバカな演出満載なれど、昭和の時代の高校を経験している輩ならば少なからず似たような場面を垣間見るはず。
設定は昭和なれど、正直絵的な様相においては古い時代というふうには感じない。色彩やデザイン的要因が古さを感じさせないのかな?と思いつつ、やはり若手を中心とした俳優陣の力量がこの作品を真新しいものにしているように感じた。それが良いか悪いか人それぞれだろうけれど、個人的には郷愁を感じつつもどの時代の話なのか分からないこの新鮮な絵づくりに面白みを感じた。
紅一点というべき美美子がオアシス。脈絡のなさそうなエンドも、赤のフェンダーストラトでノスタルジーを誘いつつの見事なフレッシュ感を演出していると勝手に解釈して、後味スッキリの作品だった。

SH