劇場公開日 2017年5月13日

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「普段ヒーロー映画を観ない方も是非!!」破裏拳ポリマー shironさんの映画レビュー(感想・評価)

5.0普段ヒーロー映画を観ない方も是非!!

2017年5月3日
iPhoneアプリから投稿
鑑賞方法:試写会

面白かった〜!
久しぶりにアクションヒーロー物を観ました。

子供の頃に見たテレビアニメの記憶がうろ覚えで…ポリマーって、こんな話しだったっけ??ww
でも面白かった!

これだけ盛りだくさんな内容を、よくもまあギュギュッと詰め込んだものです。
物語のテンポも良く、時間的に描き足りない部分は役者の芝居できちんとカバー。(→長谷川さん流石です)( ^ω^ )b
回想シーンが効果的に挿入されていて、その絶妙なタイミングに思わず感情移入しちゃいました。
(;_;)

「この世に悪がある限り…」のキメ台詞に、最初は昭和ヒーローの薄ら寒さを感じていましたが、
ラストにはこのキメ台詞が最高にカッコ良く聞こえました。(≧∀≦)
今の時代に“正義”を口に出せることのカッコ良さ!
それに、主人公の内なる“正義”は親子の絆であり、自分を信じ続けてくれた人の思いも背負っている。
泣かせるねぇ。゚(゚´ω`゚)゚。

そして、なんと言ってもアクション!
見ていて楽しい派手なアクションと、見ていて思わず力が入ってしまうリアルなアクションとのバランスが良くて、ぐいぐい引き込まれました。

溝端淳平はアクション初だったのですね。後から知って驚きました。
だって、全く違和感が無かったし、鍛え上げられた筋肉も素敵でした〜。じゅるり。( ̄+ー ̄)

監督ご自身もアクションをなさるのですね。
どおりで踏み込みにこだわるなと思いましたww
漫画でも同じですが、踏み込みと体重移動がきちんと描けているアクションは、思わず見ている自分も力が入ってしまうんですよね〜。((o(^∇^)o))

それに、アクションにそれぞれのキャラの個性が出ているところも見所!
テルちゃんのキュートでコミカルなアクションとか、シャーロックの そこまでは強くないけど、そこそこは強いアクションとか。( 笑 )
レッグカスタム、アームカスタムもそれぞれ魅力的なアクションでしたが、個人的にはやっぱりアルテミス!!
美しさと強さを兼ね備えた女ポリマー!
華麗な空中戦に関節技も決まって。嗚呼、あの太ももに挟まれたい(*´Д`*)
ポージングもカッコ良くって痺れます。
一番お気に入りのエピソードなので、もっともっと掘り下げてほしい気持ちもありましたが、あまり寄り道すると本筋から外れてしまいますよね。
監督の塩梅が素晴らしいです。
最小限の回想シーンだけで済ませることで、逆に私の妄想が止まりません。

そして、敵も良い。(*´∀`)♪
少年漫画によくある、敵キャラの過去回想シーンが大っ嫌いなのです。
どうして悪に染まってしまったか…なんて言い訳はいらん!完全なる悪であれ!
(そもそも、悪を自覚しているとしたら、その時点で既にビジネスでしょう。本人は正しいことだと盲信しているか、若しくは陶酔しているかでないと!)
狂気じみていて素敵でした。

中盤からずっと、主人公達の顔には傷が絶えず…血が出ているか、絆創膏を貼ってるか、アザになってるか… の状態です。
最近、血の出ない映画が続いたからか、血のりが凄く良かったですww
血が乾いてきて、うっすら膜が張った感じとか、リアルでした。
皆んな、やたらと血を吐いていたし。
これも監督のこだわり??
他の作品も観たくなりました。

その他
序盤のギャグシーンは、テンションが微妙でノレなかったくせに、だんだんこの不思議なテンションにハマってきて面白かったです。

時代背景がよくわかりませんでしたが(あの車の時代に、あの携帯?)
懐かしいお札やオンボロビルは見ていて楽しかったです。
ビールのラベルをもう一度見たい。

ふう。これで言いたいことは全部書けたかな?

おばさんが観てもこんなに楽しめるんだから、
普段ヒーローアクションを観ない方々にも、是非観て楽しんでいただきたいです!

イケメンバディ感にキュンとくる女子もいると思います!
もう少しBL風味が強めなら腐女子もキュンキュンしたかもしれませんが、別の映画になっても困るので^_^;

shiron