わたしは、ダニエル・ブレイクのレビュー・感想・評価
全44件中、41~44件目を表示
ダニエルの不器用な生き方が涙と笑いを誘った。
私は、一人の人間である。
私にはダニエルブレイクという名前がある。
心臓発作で職を止められた男が再就職に孤軍奮闘とする、しかし国の政策により、非常に苦しい求職活動を余儀なくされる。このダニエルを演じたデイヴ・ジョーンズが実にピカイチ。
彼の演技が実に素晴らしい。違和感を感じさせない。
この国の政府は、貧困者に容赦なく厳しく冷たい。ケイティが「フードバンク」で行った
とっさの出来事に、驚かずにはいられない。
終盤近く、トイレで顔から湧き出る汗をひたすら拭くダニエルの姿で泣けた。ダニエルは
人間として決して悪い奴ではない。でもあまりにも不器用すぎで、困った人間に頗る優しい。
しかし自分が生きていくには「やはりそれなりのお金が必要。」なのかと、終わった後なぜかため息をついてしまった。
この監督は、フェードアウトが好きなのだろうか?
何かあったら言ってくれよ 本当に
観終わった直後は「救いのないドキュメンタリー」映画にする意味あるか?が正直な感想 政府が杓子定規で弱者に辛く当たるなんて事実を今更訴えるべきことか? 何か釈然としなかった
が、後でちょっと気づいた
うまくいっている、いきそうな描写は家族がダニエルを頼ったり最後にダニエルがケイティを頼ったりした時
逆に作業場の旦那やチャイナが何かあったら言ってくれよと言っても何も言わずケースワーカーが手助けしようとしても心を閉ざして悪い方向に(尊厳を傷つけられて)行ってしまう
何もできないかもしれないけど心を開き、頼り、頼られることで尊厳が保たれる
これが監督のメッセージだったんじゃないかと…
思いたい!w
日本も他人事でない気が...
テーマは社会派だけど、主人公のやさしさゆえか、ヒューマンドラマとしてもよい出来。イギリスの話だけど、日本も他人事でない気がします。自己責任論と効率化の果ての福祉はここまで非人間的になるのかといろいろと考えさせれます。
尊厳
心臓疾患で医者からも止められ働けない59歳の大工。それなのに働ける、就職活動をしてその手当てを貰えと告げる役所。真面目だからこそ許せない役所の体制と不条理に腹を立てながらも従うが…又、同じく保護を受けられず困窮するシングルマザーと2人の子供、ちょい悪だけど優しい若い隣人、その他優しい市民達と助け合いながらも生きて行こうとする姿をみせるストーリー。
映画としてわかりやすくシンプルな展開で、もぐら叩きみたいに同じ様なことの繰り返しだけど最後のワンシーンを訴える為の布石ということで。
全44件中、41~44件目を表示


