「建設的でない愚痴映画と感じた」わたしは、ダニエル・ブレイク doronjoさんの映画レビュー(感想・評価)
建設的でない愚痴映画と感じた
社会的弱者が権力(市政)から必要なサポートを得られず、困ったちゃんにされる主人公たち。
それに対して、主人公は徹底的に困ったちゃんになることで反抗する。具体的には業務妨害的なこと。
弱者がまっとうには戦えない強者に対抗する手段の1つがテロリズムだとしたら、それに近似したものだ。
ただ、権力側にも事情があるはずだ。
その面が描かれず、ただ、弱者を守るべき という共感を得やすい立場から愚痴をぶちまけている映画に見えて後味がよくなかった。
もう少し建設的な未来を見せてほしいと思った。
個人的には、ベーシック・インカム について真剣に考える国家が誕生してきた背景が見えた気がした。
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