「明日が見えない。」わたしは、ダニエル・ブレイク だださんの映画レビュー(感想・評価)
明日が見えない。
評価の難しい映画です。ケン・ローチの作品は10本以上見ているけど、これほど希望の見えない映画は作ってこなかった気がします。生きることの全否定、弱いものは黙って朽ちていくしかないのでしょうか。あるのは現実の厳しさだけです。それを伝えたいがために、再びメガホンを握ったとも思えないのですが。
誰が悪い訳でもなく、淡々と仕事をこなした結果の地獄、穿ち過ぎな見方かもしれませんが、有料観覧者からいくらかずつ取って、30年間の基金にするとのこと。そのプロモーションのために作られたとしたら、完璧な出来です。きっとメッセージは、この30年間に誰か革命起こせよ、といったところでしょうか。
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