魅せられて(1949)のレビュー・感想・評価
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捕食者たち
冒頭のタイトルロールの雑誌の一部にBAZZARとあるが ハーパーズバザーのこと (1913年にハースト社が買収/1930年からこの名称に) 上流社会やファッションを扱い 著名な社交界の名士のプロフィールを紹介したりしている 主人公がより良い生活のために ウェイトレスを脱出しようとするモチベーションにもなっている (玉の輿を夢見たりもする) そしてロングアイランドの大金持ちスミス・オーリグと結婚 彼はハワード・ヒューズがモデルみたいだった 逃げ出した先の診療所の医師と恋仲になるが 彼は玉の輿狙いの風潮を批判 フェミニズム運動の高まりもあり 主人公自身に混乱も見られる 1949年のオフュルスの映画で原作はリビー・ブロックの小説(1947) ラストの盛り上がりに欠けるが、俳優陣はよかった バーバラ・ベル・ゲデスが狙われた (時代に乗せられた) 可愛らしい中産階級の女の子を演じていた ちょっとタイプは違うが 〈ティファニーで朝食を〉のホリー・ゴライトリーも こういう時代から生まれたヒロインだろうか
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