「感動の伝記 決して真似できない偉業」ハクソー・リッジ いけいさんの映画レビュー(感想・評価)
感動の伝記 決して真似できない偉業
「名選手、名監督にあらず」ではないが、名優がメガフォンをとることに個人的には何故か抵抗を感じてしまうのだが、本作は第89回アカデミー賞6部門ノミネート2部門受賞ということでかなり高い評価を受けているし、沖縄戦の歴史を知りたいという目的もあり鑑賞。
主人公の信念を貫いた決死の行動には胸が熱くなったが、エンドロールでまさに実話と知ってさらに胸が張り裂けんばかりに感動。そうは真似のできることではない偉業に、思わず今までの自身の生き方について猛省だ。
ただし、感動の伝記ではあったが、その他の面ではどうだろうか。当然残酷な激闘シーンあっての主人公の偉業だとは思うが、それにしてもちょっとつらすぎるシーンが多かったし、そもそもストーリーの比重もややかたよっている印象で観たいところが観られなかったモヤモヤ感も残った感じがする。このあたりは監督の感性によるものか。
良いお話なのにそのあたりが残念で、個人的評価としては星4つにはどうしても届かずといったところかな。
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