「デズモンドは9条信者だと考えると、見えるもの」ハクソー・リッジ Hinotamaさんの映画レビュー(感想・評価)
デズモンドは9条信者だと考えると、見えるもの
別に、政治論争するわけではありませんが、
思ったことを少し。
デズモンドが、人を殺さないと決心して衛生兵として戦場に行くのは勝手で、尊敬に値します。
でも、それが可能なのは、周りで命をかけて銃を構えてくれる仲間がいるからです。
命をかけてデズモンドを守ってくれます。
9条があるので、戦争しませんよ。といってる日本と同じです。
日本が、その道を行くのはいいですが、
デズモンドもその前に、様々な暴力や虐待に耐えて
その信念の強さを証明しました。
日本は、虐待に耐える、その覚悟があって、9条を持っているのでしょうか。
本当に、その道を行くには、
戦争に参加する以上に複雑て、困難で、苦難な事だと思います。今まで、そんな苦難してきたの?
では、何故、終戦後、日本は9条で守られ続けて来たのでしょうか?
そうです。この映画でもわかるように、アメリカという世界大国に、正面から戦った国が、日本だけだったからです。
アメリカは、そして、映画では、まるでゾンビのように描かれる日本兵、日本人の恐ろしさ、勇敢さを目の当たりにしたのです。
結果、民間人をもいとわない空襲、民族差別ともいわれる原爆投下、を行ないました。
言わば、苦難は、戦時中の日本人が受けたのです。
今、ノホホンと、9条守れと言ってる人は、
苦難だけ受けさせて、いいのですか?
せめて靖国に参拝ぐらいしてあげても良いのではないでしょうか?
戦争は、軍部が勝手に無計画に起こしたから、
民間人は、犠牲者だっていうなら、アメリカ兵だって
犠牲者です。
アメリカ兵にも、日本兵にも、そこには、国、故郷、恋人、妻や子供を守りたいという、
信仰と言ってもいい、想いがあっただけだと思います。
その結果、ウジが湧き、ネズミに食われるなんて、
悲しすぎます。
これから、そんな苦難を受ける覚悟が、つまり、9条を守る覚悟が、自分にはあるなんて、恥ずかしながら、到底、言えません。
失礼しました。
ありがとうございます。
考え方は、わかりますというか、全く同じです。
何が違うのかと言うと、
世界の現状認識ではないでしょうか?
世界は、戦争から学んだので、9条を世界に広める事が必要だ。とおっしゃっているだと思います。
しかし、国連という名の(UN)連合国が、
管理しようとしている世界で、何が起こっているのでしょうか?
ロシアや、チャイナの南シナ海の現状をみれば、裁判で、違法だと、言われても
そんなの知らないよ!で現実は済んでいます。
それに、イスラム国の出現やらとか、テロ。
なんにも、わかってないです。
言わば、地域格差はあれど、地球世界は、
まだ、力が支配する戦国時代なんです。
誰がが、織田信長にならないといけないのです。だったら、多少は苦難を乗り越えている、日本とアメリカがなるのが、最善ではないでしょうか?
世界は、まだ、明治維新も迎えていません。
江戸城無血開城なんて、無理です。
戦争なんか絶対やりたくありませんが、
世界市民が、デズモンドになるのを待っていられますか?
じゃー、鉄砲たくさん持って、平和押し付けた方が良いと思いませんか?
行き過ぎを抑えられるのは、原爆を実際に落とされた日本じゃないと、説得力ありませんよ。すでに、最大の苦難受けてる訳だから。
長文、失礼しました。
戦争は無くせないものと考えるのか、戦争のない世界が実現できると考えるのか、そこの立場の違いで噛み合わなくなる議論ではないでしょうか。この映画を観てあらためて、こんな悲惨なことは始めてしまう前にあらゆる手段を使って回避しなくてはならない、と私は思いました。それが世界全体の反省だったはずと考えます。