「感情は病?」ロスト・エモーション odeonzaさんの映画レビュー(感想・評価)
感情は病?
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戦争で陸地の99.6%が破壊された近未来、生き残った人類は争いの原因は感情だと決めつけ、遺伝子操作を施した感情のない人間の共同体Equals(原題)をつくった。感情を表すことは悪であり病とされ施設に送られ安楽死、そんな恐怖の管理社会のもとで感情に目覚めたサイラスとニアの恋愛劇。
暗く退廃的な未来観や日本での撮影はいかにもリドリースコットらしい、安藤忠雄さんの建築物が多く出てきましたね、剥き出しになった石の壁や大胆なガラス張りは確かに無機質で冷ややかですがディストピアの象徴に使われるのは如何なものか・・。
人から感情を奪ったら最早、人ではありませんから映画自体が成り立たない筈、闘争心を別とせずあらゆる感情を悪と見做すシチュエーションが稚拙で短絡的、似たような近未来の感情抑止の薬物洗脳社会の映画「リベリオン(2002)」もありましたが、本作はアクションも無く退屈な会話劇がダラダラ続くだけ、観ようと選んだのが失敗でした・・。
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