「「佐藤」のすさまじい魅力」亜人 denebさんの映画レビュー(感想・評価)
「佐藤」のすさまじい魅力
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原作未読、アニメも見ていません。綾野剛さんを見たくて見ました。
アクションがすごく楽しめました。くせになりそうな疾走感です。綾野さんはもちろん、佐藤健さん、城田優さん、川栄李奈さんの、素晴らしい身体の動きと、それぞれの陰影ある表情に魅せられました。
人間より能力が高い存在に「亜人」とネーミングし、非道に扱う人間の傲慢さも、玉山鉄二さんらが憎々しいまでに表現していました。
報道陣に囲まれた「佐藤」の雄弁なこと。滑舌のよさに驚きました。
研究所の人々やSATを殺戮しまくるシーンには、不謹慎ですが爽快感を感じてしまいました。やってることは極悪だけど、ヤバいほどカッコいい。
朗々と歌いながら自転車で田舎の工場に乗り付けたところは牧歌的でしたが、直後にまさかのエグい行動、そしてバッキバキの肉体で目的地に現れた瞬間は、神々しくさえありました。
復習心のみで生き、内面の虚無を、人間そして「永井」との対決でしか埋められない「佐藤」。最後にハンチングを拾った手は、続編への伏線ですね。
ぜひまた、佐藤健さんの「永井」と綾野剛さんの「佐藤」を見たいと思います。
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