天国はまだ遠い
劇場公開日 2016年12月11日
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主人公はAVのモザイク処理の仕事をしているが、霊感が強く霊が見える。ある時、卒業制作のドキュメンタリーへの出演依頼がくる。会ってみると、なんとつきまとわれている霊の妹だった。短編だけど、起承転結があり、面白かった。
霊感のない僕には…。イタコなんかを考えると、あり得るかもだけど、ちょっと合わなかった。発想としてはそんなに珍しくもないけど、もう少し続きが欲しい😅
知的
難しい
幸せ
最初は少し難しい映画だと思ったのだけれどこの38分の尺にこれだけの話を詰め込んだのは凄かった、流石です。途中で三月が幽霊だという事で序盤のモヤモヤも晴れ、天国はまだ遠いというこのタイトルの意味も分かりました。短編なのにかなり深い、結局僕は全てはわかりませんでしたが、とても静かに時間が流れる良い短編映画です。役者3人、撮影してる場所も恐らく数カ所だけなので、一つ一つの場面がとても長く感じました。
濱口竜介監督2016年の短編映画。濃密濃厚な38分。役者は3人だけ。それでここまで世界の広がりを感じさせるとは。役者の演技力を引き出す能力者ではないのか濱口監督。「寝ても覚めても」でもそうだったが、その空間で演技だけによる緊張感の高め方が抜群に上手い。そして役者の最高の表情をフィルムに残すことに成功している。
短くてなんだか少し変な映画なんだけど、それでも生きる本質を抉られた分厚いものを受け取ったような感覚になった。お恥ずかしながらこれまで濱口竜介監督の作品を観たことがなく、今回コロナを受けた無料公開で鑑賞させてもらったが、これが濱口監督の魅力なんだとすぐに端的に伝わった気がする。SAVE the CINEMAの率先した活動も素敵だし、遅ればせながら「ハッピーアワー」も拝見してみたい。
妹の着てる服がマルジェラとツイードのコラボでめちゃ高級なのが気になって仕方なかった…。カフェと最後のシーンが印象的。
短編とは思えないほどの濃密さ。取り付けられたピンマイクから抱擁の音が聴こえるという、あまりに素敵な体験。風の吹き抜けるような軽快さが流れるなか、インタビューの場面になると、そこにあるカメラの存在の重さがまた堪らない。なにも急いで天国に行く必要はない。
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