「彼らに聞きたい事が聞けたなら」素晴らしきかな、人生 フリントさんの映画レビュー(感想・評価)
彼らに聞きたい事が聞けたなら
娘の死で抜け殻になった男が憎むべき者との対話を通じ前に進む話
全く期待していなかったのだが、鑑賞中、泣きそうになった。
ただの俳優陣が豪華なお涙ちょうだい作品かと思いきや、なかなかどうして
深く心にしみた。
ウィル・スミスのイケイケからの悲壮感たっぷりの落差、何回見ただろう。
はっきり言って見飽きた感が否めないが、それでも苦悩、怒り、悲しみを乗り越える演技は素晴らしかった。
主人公の憎む「愛」「時間」「死」を友人達が役者を雇って演じさせる。
いつの間にか友人達と役者達がペアになり自分を見つめなおす展開が秀逸だ。
「愛」「時間」「死」それらを擬人化させるのはなかなか面白い発想だと思う。
誰もが欲するし、話が聞けるなら聞いてみたい。興味深い話が聞けそうだ。
クリスマスキャロル的な要素を現代に置き換えたような作品でなんとも普遍的な
良作感が否めないが、現代人にはなじみ易いように思える。
3つのテーマで悩んでいる人は鑑賞後、少なからず勇気がもらえるのではないだろうか。
劇中セリフより
「時間ならたっぷりある、感謝しろ」
24時間の概念は人間にしか通用しない
時間の制約の中で生きている人間には24時間は意味が有る。
使い方しだいで、増えるし減る。
最近、時間が足りないと思い始めていたが、考えを改めようと思った。
一日を長くしていきたいと思った。
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