「多国籍企業ネスレ社に喧嘩を売る為に」汚れたミルク あるセールスマンの告発 eさんの映画レビュー(感想・評価)
多国籍企業ネスレ社に喧嘩を売る為に
事実を基にした話ながら、2006年ドキュメンタリーを製作する模様を描くドラマという体で映画は作られている。なぜそういう作りにしないといけないのか、訴訟対策の為。
最初はインド映画っぽい。94年パキスタンが舞台やけど。
邦題がセンセーショナル、タイガーは営業マンの事。
確かに粉ミルク自体が毒なのではなく、それを溶く水と用量を守らずケチって薄めて飲ませる事が問題で、メーカーの責任の範囲かといわれると確かに。
それよりも問題なのは多国籍企業のスケールにモノをいわせる金満営業スタイルと広告宣伝にある、といえるがそんなこというたら今度は電通が怒ってきそう。
粉ミルク問題はもっと前から世界中でいわれているという告発も。
78年 アメリカ上院公聴会 乳児用ミルク審議
アヤンがネスレに入ったのは90年代後半
ドイツ人がドキュメンタリー番組放送しようとしたのは2005年?
アヤンが家族と再会出来たのは2007年、カナダ移住
乳児患者の映像の一部は89年に撮影
それ以外の映像は2013年パキスタンで撮影されたもの
この映画は2014年に公開
日本で上映されたのは2017年
多国籍企業の 影響の大きさをこのあたりからも感じる。
この映画を見て日本でまた母乳至上主義的なものが 幅をきかせて おっぱいをあげたくても母乳が出ないお母さんの肩身が狭くならないことを祈るばかり。
コメントする