「どこか悲壮感がないのは希望があるから」苦い銭 火鍋さんの映画レビュー(感想・評価)
どこか悲壮感がないのは希望があるから
鑑賞後のトークショーで山田泰司氏の補足が大変参考になった。
まず都市部に住む人と地方に住む人たちで戸籍上分けられてしまったという背景があり
出稼ぎに来ている、いわゆる「農民工」が都心部の建築や産業を支えている状態。
この中に描かれているように
家族と離れ、長時間移動をして少ない賃金でもなぜ頑張っていられるかというと
発展を遂げる都市部を目の前にして
「次は自分たちが豊かになる番だ」という希望があったからだそう。
ただ、現在は「どうやら自分たちまで富は回ってこないのではないか」という不安も出てきつつあるという。
私自身、メーカーに勤めており中国に製造の依頼をしているため
とても身近なテーマだった。
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