ワイルド わたしの中の獣のレビュー・感想・評価
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よくわからない
職場と自宅を往復する単調な日々を送るアニアの視界に飛び込んできた一匹のオオカミ。自宅マンションの前に広がる森に暮らす「彼」の持つ野性に心を奪われたアニアは、次第にオオカミに執着し、あらゆる手段を尽くし、自宅マンションに連れ込むことに成功する。部屋の中で暴れるオオカミには命の危険を感じながら、オオカミと心を通わせるアニアは、まるで恋人同士のように「彼」と接し、いつしか野性に取り込まれるようになる。人間離れした常軌を逸した行動を取るようになる彼女に、周囲は戸惑いを覚えるようになる。最後はオオカミが同僚を殺してしまい、オオカミを連れてアニアは大自然の中をさまよう。
これが本当の「本能で求める」という意味
今流行りのお笑い芸人さんのネタで「細胞レベルで恋してる?」ていう台詞があるけど、まさにそれの究極を体言した映画だと思いました。ストーリー展開はずっと淡々としていて、映像は曇りか薄ぐらい室内か夜の場面ばかりで、観てる間はずっと鬱々とした気分でしたが、これは最後だけ晴れのシーンにした意味を強調させるためだったのかな?と思いました。
恋する瞬間はいつだって美しい
狼と恋に落ちるシーンは、作られ過ぎていなくて自然に描かれていてとても綺麗だった。
ただその反動、うわぁ…と思うシーンが散りばめられている。
(これから映画を観る方で自分が観れるかどうか判断されたい方用にページ下部に要素を挙げました)
ただ相手が狼だっただけで、人間に置き換えたらほぼ自然に受け入れられる。
(捕獲方法とかは別にして)
愛って何だろうな。幸せって何だろうな。と思ったが、ラストシーンでスッキリした。
以下ネタバレ。
狼を捕まえようと服や布で囲いをつくるシーン。
色んな細い布を縄に巻きつけるが、同じ系統の色でまとめられていて、布が揺れるシーンはとても美しかった。
社長のボールをガラスに投げるあの態度は本当毎回イライラしてしまう。
もっといい方法あるだろうクソ男が!と思ったものの、ラストはかなり同情してしまった。
うわぁ…シーンは以下。(人によってはうわぁってなりそうだなというのも入れました)
・獣姦
・人間の脱糞
・射精(ややぼかしはかかってました)
・動物の死体
・人間が生のねずみ食べる
犬の匂いは大変だよ
「狼を愛してしまったらどうなるか?」って考えて、「こうなるんじゃない」「ああなるんじゃない」ってアイデア出して、それを映像化して終わりって映画だったな。
狼を愛するあまり常軌を逸してくとこは面白いんだよね。
「それで最後どうすんのさ?」への回答は思い付かなかったんだろうな。
「獣になりました」みたいなラストだったけどなあ。なら服も着てなくていいじゃん。
部屋で狼放し飼いにするけど、糞尿の匂いと獣の匂いが混じって大変だったろうな。犬小屋とか時々掃除しないと人間がまいっちゃうんだよね。
結構難しい
上司との関係がよくわからない。
階段の自慰シーンもよくわからない。
放大便後の放火もわからない。
なんで惚れたのかもわからない。
意外に難しい映画だ。
なんで人気あるのかもわからなかった。
面白い題材なのになあ。
彼女とオスの関係をもっと丁寧に描けばいいのになあ。
上司との関係はもっとシンプルにして、オスに振られた男にすればいいのななあ。
自分らしく生きることは、社会的には狂気に映る
おとなしく控えめな女性が、狼に野生に惹かれ、それを原動力に社会的常識を逸脱していく。
「流されながら無難に生きてきた女性が、社会的に自立できない男に惚れて身をもち崩す」というステレオタイプなイメージを、男を狼に置き換えて展開していくが、狼に惹かれる流れに説得力が乏しく思われた。
そこを棚上げにして観れば、アニアの振る舞いは自分の意志に基づいた自分らしい生き方であり、それ故に周囲からは狂気に映り、排除されていくほかない。
全体として、自分らしく生きることへの警告とも取れたし、自由に生きることこそ幸福であるというポジティブなメッセージとも取れた。
女性の社会的地位の低さという現実を示している部分も多く、男性優位社会への反抗という側面もある。
観るものに訴えかける力が弱く感じた点が残念だった。
おもしろかった
もし地味な美女がオオカミに心奪われて一緒に生活したいと望んだらという、シュミレーションを形にしている。吹き矢で睡眠薬はちょっと厳しいのではないかと思ったが、他はすっ飛ばしたような表現はなく誠実さを感じた。
本当にオオカミなのか分からないけど大きな犬で迫力があった。ウサギがかわいそうだった。
彼女もその後幸福でいられるとは思えないのだが、がんばってほしい。社会生活と両立することは不可能だったのだろうか。
社長の嫌なやつっぷりがよかった。うんこだけして火を点けない方がワイルドだったと思う。
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