ダイ・ビューティフルのレビュー・感想・評価
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なんていい映画だ
実在の人物なのかと思って検索してしまいました。まあ冷静に考えたらこんな人生劇的すぎるわね。父親には勘当されたけど良い友達はいるし、お姉さんも理解してくれようとしてるし、守るべき娘もいて、幸せな人生だったよね。あの彼も奥さんが言ってた通り、本当はトリシャを愛してたんじゃないかな、憐憫とか罪悪感とかではなく。初体験の描写も見事。好きな人とならって気持ちも分かる、けど途中から冷静になって落ち込んで、でもバーブスに打ち明けて病院に行って仲間に囲まれたら笑い話にもしちゃう、多分まだ心の底にはわだかまりがあるのに、それがすごいリアルで監督の経験なのではとすら思ってしまった。あとまあとにかくバーブスとトリシャがかわいかった。
わたしはわたし
TIFF2016コンペティション部門で観て、わたしも最高評価で1票を投じ、結果、観客賞と主演男優賞を獲得した、『ダイ・ビューティフル』。初めてのシネマカリテで、二度目の鑑賞を楽しみました。レイトショーでしたが、水曜日は映画ファンサービスデーで1,000円なこともあり、ほぼ満席でした。
やっぱりいい映画でした。
女性として生まれて女性として生きるのだって、自分らしさを貫こうとすれば、生きていくのは大変。まして、トランスジェンダーのトリシャなら尚更です。
でも凛々しく、愛情深く、生き抜いたその生き様は、素直に応援したくなるし、その死をまるで友達が亡くなったかのように悲しく思います。
お話は、時間が行ったり来たり飛びまくるんですが、ぱっと見では設定年齢がわかりづらいにもかかわらず、不思議と1回目のときもすんなり理解できました。
「わたしはトリシャよ!」
と、彼女が父親に向かって宣言したように、わたしも自分を貫いて生きていこうという勇気をもらいました。
映画の何かが、突き刺さった気分
悲しみの中にもいつも笑いを忘れずにいる映画でした。
このような映画を観たのは初めてです。
ズドーンと胸に突き刺さりました。
苦しいけどいやな苦しさではなく、見終わった後に
何か開放感のようなものを感じました。
皆さん観てください。
29thTIFFで泣く
笑えて涙した映画であったが、さらに監督のLGBTに対する思いを聞いてしまうと、号泣せざるを得ない。
本来なら作品そのもので映画を評価したいところではあるけれど、この作品にはやっぱりそれなりの思い入れが込められていることを意識して観賞した方がいい、完璧にエンターテインメントだといえるけれど、結構深い。
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